さまよえるLOVEずっきゅん

大阪の広告制作&ライター事務所 ラッキー・スター。 コピーライター&ライターが気まぐれに綴るたわごと。

出版関連

オリックス・バファローズあるある 5

訂正と差し替えとを加えた原稿を出版社に送り、
さらに現地での打ち合わせ用に印字したものを用意して、

担当編集者といっしょに京セラドーム大阪の中にある

球団事務所に出向いた。


そこで球団広報の部長さんと3者で打ち合わせをしたが、

差し替えをした記事はオフィシャルなところから引っ張っているだけあって

今度は訂正や要確認が必要になった記事もなかったが、

ひとつだけ、

「ほっともっとフィールド神戸でAKBの握手会をしたら、

 芝生が踏み荒らされてえらいことになった」の記事を、

「ほっともっとフィールド神戸では、試合終了後のグラウンドで

 1泊のキャンプができる企画がある」に差し替えることになった。

AKBの握手会の件は事実なのだが、
芝生の保護を怠った担当者がえらく怒られて猛省しており、

とりあえず決着はついているので、

これ以上傷をつつくようなことはできれば避けてやってほしいとの意向で、

ではその件は書かずに別の記事にしますと、

キャンプの内容に差し替えた。


前回書いたが、

チェックが入った記事の事実確認や事前掲載承諾もやろうと思えばできたのだ。
ただ、それをすべてやるとなると、当然のことながら時間がかかる。

それが終わるまでは印刷も製本もできず、発行日も決められない。

あせるわけではないが、今回は時間はかけられない、との思いがあった。

そんな思いがあったので、69本の記事差し替えを突貫で仕上げたのだ。


その「できるだけ早く出したい」の思いは、

担当編集者と広報担当者からも感じられた。

3人の思惑はたぶん共通していたはず、

「オリックスが快進撃を続けているうちに出してしまいたい」

それに尽きる。
その時「このままシーズン終了まで首位を走り続けると思うか」と言われれば

たぶん3人とも答えに渋っていたと思う。


( 続 く )

オリックス・バファローズあるある 4

5月の初め、出版社から

「原稿をオリックス球団本社に見てもらったところ、

 訂正が必要な記事がたくさんある」と連絡があり、

チェック入りの原稿が送られてきた。

訂正が必要となっている記事は240本中69本、多すぎる。


内容は、

「パ・リーグ」とすべきところが「パリーグ」となっているなど脱字・誤字が2本、

ファンの間での噂話とか都市伝説的な話であり、

記事の事実確認が必要となるであろうものがたくさん、

そして、それを書いていいのかどうか事前確認が必要と思われるものが数本、

といったところである。


まず、誤字脱字系であるが、「パリーグ」は「パ・リーグ」と直して終わり。

もうひとつは「嘉勢(かせ)敏弘選手」の「せ」は実は「勢(いきおい)」という字ではなく、

当用漢字にはない特殊な外字である。

ワープロでは出てこず、外字作成エディタを使ったかうまくいかず、

しかたがないのであきらめて他の記事を作って差し替えた。


次に、記事内容の裏付けや事実確認が必要なもの、はすべてボツにして

新たな記事を書いて差し替えた。
同じく、外部に事前確認が必要になりそうな記事もボツにした。


たとえば、事前確認が必要となりそうなのは、

「阪急西宮球場で競輪が行なわれていた」は西宮市に、

「阪急西宮球場で宝塚歌劇団の大運動会を開催」は宝塚歌劇、

「阪急西宮球場で行なわれた最後のコンサートはスマップ」はジャニーズ事務所、

それらは、すべてボツにして他の記事に差し替えた。


裏付けをとる必要がない、あるいは出元がはっきりしていることを条件にして、

球団の公式サイトや、新聞で報道された記事の中からなどから

新しいネタを探して記事を書いた。


その作業は3日間続いた。

今思えば3日でよく書けたなと感心する。



( 続 く )

オリックス・バファローズあるある 3

3月、取材や情報収集を続け、原稿を書き進めていくうちに

「オリックスっていい選手たくさんいるのに、なんでずっと低迷してるんだ」と

不思議に思うようになった。

考えられることはひとつ、

選手個々の能力は高くても、チームとしてのまとまりがないのだ。

さらには、低迷の日々に慣れてしまって

「しかたないよ」「こんなもんだよ」と簡単にあきらめてしまう、

言うならば、勝ちたいと思う強い気持ちに欠ける選手が多いのではないか。


情報収集を続ける中で、森脇監督がことあるごとに

「気持ち」、そして「チームワーク」という言葉を強調することに気づいた。

その部分をなんとかすれば、もともと能力の高い選手がそろっているだけに

ひとつにまとまれば強さを発揮するのではないか、そう思った。

そのことはそのまま記事の中に書いた。


しかし、オープン戦の成績はかんばしくない。

やっぱりそう甘くはないのかなと思いつつ、

いや、オープン戦の成績はあてにならないだろうとも思ったり複雑だった。


シーズンが始まり、オリックスは開幕戦を2年連続の延長の末に敗戦という

不名誉な記録を作って負けてしまった。

しかし、その後の快進撃は今誰もが知るところである。


4月にはいって、勝ちを重ね始めた時、

「これはもしかして」と思い、希望を前に出した新しい記事を入れて、

阪急ブレーブス時代の記事と入れ替えた。

原稿の納期は4月末とされていたが、

自分の中で「できるだけ急いだほうがいい」の直感があり、

他の仕事をセーブしたり、オフィスの泊まりこみや徹夜を重ねて

4月の半ばにすべての原稿を書き終えて入稿した。


( 続 く )


オリックス・バファローズあるある 2

本の構成は、4部構成からなる。

球団に関するネタ、選手に関するネタ、名場面などのネタ、

ファン心理や球場周辺に関するネタ、といった部門の区分で

各部門に60本のネタ記事を書き、

総計240本が掲載されることになる。


文章の分量としてはそれほど多くはなく、

むしろ短文ばかりなのだが、

240本のネタ出しがたいへんである。

思いつくまま書き出し、さらにWEB上、書籍、スポーツ新聞、

それらからもネタとして使えそうな話題をかき集める。

球場周辺に足を運び、かつて球場があった場所に出向き、

その街を歩き、そこでまたネタを拾う。


そうやって240本のネタを作り、それからその内容を書きこんでいったのだが、

そこで気をつけたのが、
ただ単なるガイドブックになってしまわないようにとの配慮だ。

事実の内容をそのままの形で載せるのではなく、

愛情のこもった表現にする、それも自然な形でさらりと書く、

それを心がけた。


ただ、技巧で書いてもそれは底の浅い、薄っぺらな内容になってしまう。


広告を例にとるならば、

「うまく書けただろう、こんな表現って誰も思いつかないだろう」といった

自己満足の表現だけで完結してしまい、

その商品やサービスの訴求が弱いものになってしまい、

広告としての力がない、そんなだめな広告だ。


コピーライターとしても、ライターとしても、

そんな自己満足で終わる表現はしたくないといつも思っている。

技巧ではなく、気持ちで書く、

なので、オリックスという球団をとにかく好きになるべく努めた。

もともと阪急ブレーブスは大好きであり、その流れをくむ球団である。

ネタ集めや取材を続けるうちに、

球団に対しての愛着が日に日に大きくなっていく。

離れていた気持ちが戻り、何倍にも大きくなる。

そして、ちまちまとした技巧やウケ狙いの表現ではなく、

気持ちをこめた文章で内容をつめていく。


後に、あとがきの最後に書いたのだが、

「この本を読んで、オリックスをより深く知り、愛情がめばえ、

ファンとなってチームを支える力になってくださったなら、著者として本望である。

1人でも多くの方がオリックスに目を向けてくださることを期待します。」

の気持ちで書き続けた。


( 続 く )

オリックス・バファローズあるある

3月中旬にオリックス・バファローズに関する

原稿執筆の依頼を頂いた。

出版社が刊行しているシリーズの1冊で、

小さなネタ記事を多数集めたムック本である。


まず、文字数と行数、その他おおよその体裁の指示を頂き、

4月末の納期で執筆を始めた。


その時点で考えていたのは、

現在のオリックス・バファローズだけでなく、

阪急ブレーブスやオリックス・ブルーウェーブ時代も含めた内容にしようということだ。

想定する読者ターゲットが30代から40代の男性ということで、

それなら阪急時代から書いたほうがいいだろうと判断したからだ。


そしてもうひとつ考えたのは、

すこし自虐めいた内容に見えて、しかし、読んでいくうちに

いつのまにかオリックスを応援しようといった気持ちになっていく、

そんな仕掛けを施してやろうと考えていた。


オリックスは過去5年間連続でBクラスに低迷し、

1996年の優勝を最後に栄光から遠ざかっている。

監督はたびたび変わり、大型助っ人選手が入団しても、

ほとんど活躍せずに去っていく。

数々のアンケート結果を見ても、

12球団中最も人気のない球団となっている。


私自身も仕事を頂いた時、

オリックスについてあまり知識がなかった。

小学生の頃は阪急ブレーブスのファンで、

その後ブルーウェーブの時代あたりまでは興味を持って見ていたが、

近鉄との球団統合あたりから気持ちが離れていった。


( 続く )

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