以下の話はノンフィクションをもとにしたフィクションです。
実在の人物・団体・その他に深く関係があるため、
ところどころ内容を変えてフィクション化しております。


制作会社より、ある専門学校の駅貼りポスターのコピーの仕事をもらった。
○秋からの入学者を募集する目的で掲出する。
○8月に新校舎が完成するので、それをアピールしてほしい。
それらを指示された。
納期は3日後、正確には仕事を頂いた時点より2日と半日後。
私にとっては新規のクライアントであり、
その専門学校に対して何の知識もないので、
まず取材をするところから始めなければならない。

なんでもその制作会社が作った案がことごとくボツにされ、
困り果てているという。
そんなわけで外部の私に仕事がまわってきた。
制作会社から頂いたのは、その学校の資料と、
ボツとなった駅貼りポスターの原稿案。
それだけでは足りないので、
とりあえずWEB上でその学校に関する情報をできるだけ集め、
さらにはその学校が募集する学科で取れる資格の内容なども集め、
それらを読みこんだうえで制作にかかった。

書いて、手直しして、時間をおいてからまた見直して、手直しして、
3つの案を作って納品した。
もちろん納期は絶対厳守である。
しかし、私が作ったそれらの案も、
制作会社が作った案もすべてボツにされ、
最終的にはクライアントが自社で作った案が使われることになり、
それを制作会社がポスターとして仕上げることになった。

制作会社のスタッフ及び私が精魂をこめて書いたコピーをけちらし、
クライアントが「よし、これでいってくれ」と自信をもって出した、
その自社制作案のキャッチコピーは、
「2012年8月 新校舎完成!」


言いたいことはくさるほどある。
しかし、制作会社の皆さんの心境を考えると、
私ごときがどうのこうの言うべきではなかろう。
このような話は珍しくもなんともない。
「よくある話」なのだ。