会社に復帰すると決めたのは、社長との面談がきっかけだ。
年末の社内幹部会議で、サブリーダー昇格者の選考を行なった際、
同期10名のうちで売上1位の男はすんなりと昇格が決まった。
あと1人をというところで、
2位の私と3位の男のどちらを昇格させるかの議論となった。
議論というと聞こえがいいが、
私の昇格を押したのは社長1人くらいで、他のほぼ全員は3位の男を押したそうだ。
社長は私の頑張りと成果とを評価して下さったが、
他のほぼ全員は、私にリーダーシップがないと反論し、
3位の男を押したという。
私にリーダーシップがないってのは、
まず、自分の仕事しかできない、、
すなわち自分の売上を作ることでいっぱいいっぱいであり、
他人のめんどうまでみられないだろうということ、
そして、内向的な性格なのでリーダーには向かないとのことであった。
社長は最後に「では2人の枠をなくして3人を昇格させよう」とまで
頑張って下さったそうだが、他の反論でそれもなくなった。
そういった話を聞かされて、
「誰がなんと言おうと俺はおまえの味方だ」と言われて、
この人のためにもう一度頑張ってみようと一念発起して
また体の調子が悪いままだったが、
なんとか復職できそうです、と会社に戻った。
しかし、長く休んだこともあり、社内の風当たりは強かった。
いてもいなくてもいいような担当にされて、
4月から3ヵ月間の4半期売上目標も月間目標も持たされず、
俺ってもう、会社に必要とされないみそっかす扱いかなと感じた。
あんなに頑張ったのになあ、と思った。
同期入社10人のうち、4月から新たに1人サブリーダーに昇格した。
1月~3月の売上がよかった、
その頑張りは周囲に大きな影響力があるからだとの理由だ。
じゃあ、俺が4月から年末まで頑張って売上をあげたのは
影響力がなかったんかよ、と思った。
自分の頑張りってなんだったんだろうなと疑問に思い、
その疑念がまた精神と体をむしばんでいく。
信じていたものが、突然手のひらを返されたように
何の価値もないものとされる。
信頼を寄せていた存在に突然裏切られる。
そんな時、頑張っていた分、その分だけ、ダメージを受けることになる。
私はまたさまざまな症状をぶり返して、その会社を退職した。
退職後、違う業界の会社にしばらく身をおいた。
仕事の環境が変わったこともあってか、症状は自然におさまっていった。
会社組織はただ仕事ができればいいというものではない。
上司にかわいがられなければ、
うまく協調して、うまく立ち回らなければ、組織の中では生きていけない。
そうはわかっていたけれど、うまく世渡りができない私は、
30歳の時にサラリーマンとして生きていくことをあきらめて、
独立して、自力で仕事をすることにした。
立ち上げた事務所は当初は広告代理店、
後に広告制作オフィスと改変して今に至る。
変わらないことは私1人で仕事をしているということ。
今後もたぶん1人で続けることになると思う。
仕事は楽じゃないし、責任はすべて自分でとらないといかんし、
何もしなくてもいるだけで時給が発生するということもない。
サラリーマンの頃よりずっとしんどいし、やる仕事も多い。
けど、本音と建前を使い分けて会社の中を渡っていく
そんな気遣いをするストレスに較べれば、
納期や締切に追われ、うーん、書けないよと悩むストレスのほうが
ずっとましだと思っている。
外から受けるストレスよりも、自分の中でのストレスのほうがずっとましだ。
自分の力ではどうにもできないことからのストレスは
時に精神を揺さぶって、心と体をおかしくしてしまうのだ。
年末の社内幹部会議で、サブリーダー昇格者の選考を行なった際、
同期10名のうちで売上1位の男はすんなりと昇格が決まった。
あと1人をというところで、
2位の私と3位の男のどちらを昇格させるかの議論となった。
議論というと聞こえがいいが、
私の昇格を押したのは社長1人くらいで、他のほぼ全員は3位の男を押したそうだ。
社長は私の頑張りと成果とを評価して下さったが、
他のほぼ全員は、私にリーダーシップがないと反論し、
3位の男を押したという。
私にリーダーシップがないってのは、
まず、自分の仕事しかできない、、
すなわち自分の売上を作ることでいっぱいいっぱいであり、
他人のめんどうまでみられないだろうということ、
そして、内向的な性格なのでリーダーには向かないとのことであった。
社長は最後に「では2人の枠をなくして3人を昇格させよう」とまで
頑張って下さったそうだが、他の反論でそれもなくなった。
そういった話を聞かされて、
「誰がなんと言おうと俺はおまえの味方だ」と言われて、
この人のためにもう一度頑張ってみようと一念発起して
また体の調子が悪いままだったが、
なんとか復職できそうです、と会社に戻った。
しかし、長く休んだこともあり、社内の風当たりは強かった。
いてもいなくてもいいような担当にされて、
4月から3ヵ月間の4半期売上目標も月間目標も持たされず、
俺ってもう、会社に必要とされないみそっかす扱いかなと感じた。
あんなに頑張ったのになあ、と思った。
同期入社10人のうち、4月から新たに1人サブリーダーに昇格した。
1月~3月の売上がよかった、
その頑張りは周囲に大きな影響力があるからだとの理由だ。
じゃあ、俺が4月から年末まで頑張って売上をあげたのは
影響力がなかったんかよ、と思った。
自分の頑張りってなんだったんだろうなと疑問に思い、
その疑念がまた精神と体をむしばんでいく。
信じていたものが、突然手のひらを返されたように
何の価値もないものとされる。
信頼を寄せていた存在に突然裏切られる。
そんな時、頑張っていた分、その分だけ、ダメージを受けることになる。
私はまたさまざまな症状をぶり返して、その会社を退職した。
退職後、違う業界の会社にしばらく身をおいた。
仕事の環境が変わったこともあってか、症状は自然におさまっていった。
会社組織はただ仕事ができればいいというものではない。
上司にかわいがられなければ、
うまく協調して、うまく立ち回らなければ、組織の中では生きていけない。
そうはわかっていたけれど、うまく世渡りができない私は、
30歳の時にサラリーマンとして生きていくことをあきらめて、
独立して、自力で仕事をすることにした。
立ち上げた事務所は当初は広告代理店、
後に広告制作オフィスと改変して今に至る。
変わらないことは私1人で仕事をしているということ。
今後もたぶん1人で続けることになると思う。
仕事は楽じゃないし、責任はすべて自分でとらないといかんし、
何もしなくてもいるだけで時給が発生するということもない。
サラリーマンの頃よりずっとしんどいし、やる仕事も多い。
けど、本音と建前を使い分けて会社の中を渡っていく
そんな気遣いをするストレスに較べれば、
納期や締切に追われ、うーん、書けないよと悩むストレスのほうが
ずっとましだと思っている。
外から受けるストレスよりも、自分の中でのストレスのほうがずっとましだ。
自分の力ではどうにもできないことからのストレスは
時に精神を揺さぶって、心と体をおかしくしてしまうのだ。