実に久しぶりに求人広告コピー制作の依頼を頂いた。
といってもまだ詳細を聞いていないので
仕事を受けるかどうかは未定。
けど、よほど非常識な金額でなければ受ける。

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私は求人広告が大好きなのだ。求人広告♡LOVE。
最初に入った代理店が求人広告専門(リクルート専属)で、
そこで仕込まれたことが今も自分の仕事の
支柱になっていると言っても過言ではない。

そして、広告効果がはっきりした数字として
短期間のうちに表れることも大好き意識の要因である。
応募者数・面接人数・採用者数が具体的な数字で、
それも1週間とか2週間といった期間ではじきだされるが、
それは企画と原稿の内容ですべて決まるといってもいい。
最初に在職した代理店では営業職だったが、
結果が悪かったらもう出稿してくれないだろうから
取材する時などこと細かく聞き出して、
聞きながらどういう内容の原稿にすればいいかと考えた。
その経験はその後も今も生きている。
制作職に転じてからも、
書きっぱなし、作りっぱなしで終わりではなく、
結果を出せることを考えて企画をたててコピーを書いた。
ぴりぴりした感覚での真剣勝負だね。

もう長いことそのぴりぴりした感覚から離れている。
どうだ、うまいこと書いてるだろうと自己満足のコピー、
コントなのかCMなのかわからないようなCMコピー、
いちばんだめなのは、
社名とか商品名をすげ替えればそのまま他社に流用できるような
オンリーワンでないコピー、
ここ何年かはそんなぬるい仕事ばかりやってたような気がする。
公募の広告賞応募も同じくそうだ。
「他社との差別化を図った、その会社にしか使えない広告作り」
が最初に所属した代理店でたたきこまれた鉄則である。

このところずっと、
自分が書いたものがどれだけの効果につながっているか
わからない仕事が多かったからね。
その分仕事に対する勝負意識が薄れてたと思う。

そんなわけで、今回の仕事はぜひとも受けたい。
原点に戻って勝負の感覚でコピー書きたい。