先日「良心がとがめるような仕事はしたくない」と書いたが、
それは私がフリーであるからそう言えるのであって
仮に会社員の立場だったなら、そんなことはとても言えない。
会社に指示されればそれに従うしかない。
どうしてもそれをしたくないとなれば、会社をやめるか、...
給料を減らしてもらうかすべきだろう。
頭を下げてその仕事をもらってきた営業担当、
会社を動かして支えている社長、
生産的業務を担当する社員を補助する事務社員、
そういった方々に迷惑をかけることになる。
会社というチームの一員として仕事をしているのであれば、
会社の意向に従い、指示どおりに動くべきだ。
やりたくない仕事はしない、けど給料はくれ、それはわがままだろう。

私は今回2つのプロダクションとの取引を切ったことで、
当然そこからの仕事の発注はなくなり、収入も減る。
その2つの仕事は嫌悪感や罪悪感があった分、
分量の割に仕上げる時間がやたらに長くなってしまっていたので
実に非効率であり、やめるきっかけがほしかったところに
ジムに常駐する時間が長くなったことで、書く仕事を減らす必要が出てきて
それを自分を納得させる理由づけにした。

しかし、その分の減った収入はなんとかしなければならないわけで、
別のプロダクションいくつかに仕事はないかと打診したところ、
「主婦層を対象にしたインテリアと収納に関する記事」の仕事を頂いた。
このテーマなら、リスクを隠すとか専門知識ない状態で書くと
やばいことになるといったこともなく、罪悪感も何もない。
だがしかし、分量が多いわりに納期がきつい。
たぶん他のライターが納期のタイトさを理由に受けなかった仕事だろう。
なんせ納期が「今週土曜日中」である。
それについては交渉を重ねて、
「土曜日中」を「日曜日の早朝・日の出まで」としてもらった。
それでもきついことに変わりはないが、数時間伸びただけでも大きい。

そんなわけで、私は仕事について自分のポリシーを持っているが
そのことによって起こるリスクは自己責任でかぶるし、
そのことで出てくるマイナスも自分でカバーリングする。
というわけで、先週に続いて今週も、
1週間まるまるオフィスに泊まり込みで仕事をすることになった。