さまよえるLOVEずっきゅん

大阪の広告制作&ライター事務所 ラッキー・スター。 コピーライター&ライターが気まぐれに綴るたわごと。

映画「ワイルド7」

数年前に「ワイルド7(セブン)」が映画化された。
40代以上の方は「おお、なつかしい」と思われるであろうし、
それ以下の年代の方は、新鮮な感覚で観られるかと思う。

 最初、駅のポスターで公開を知り、これは観ねばいかんと思ったのだが、
オフィシャルサイトを見て、観たい気持ちがなくなった。
やはり7人のメンバーは、オリジナルどおりでなくてはと思う。
ストーリーはともかく、メンバーまで変えてしまうとなあ。
そこは原作に忠実であってほしかった。
7人の個性がきわだってこそ、全体の盛り上がりがあるのだ。

キャスティングは悪くないと思う。
飛葉役の瑛太はなかなかだと思う。
もしくは妻夫木聡あたりも、「悪人」で見せたような
陰のある冷たい表情がこの役に合うだろう。
草波検事役の中井貴一もいい。
物静かな雰囲気ながら、非情さと冷徹さを合わせ持つイメージだ。
オヤブン役の宇梶剛士もなかなかいい。
原作ではオヤブンは実は25歳ということだったが、
この際気にする必要もないと思う。

だがしかし、ヘボピーはだめだ。
ヘボピーは巨体でないと、でかくないとだめだ。
7人の中に、でかいヘボピーと小柄な両国がいるからこそ
その対比で7人の個性が一段と際立つのであり、
ここはやはりでかい人を持ってくるべきだろう。
ふだんのキャラからはかけ離れるが、
サングラスとヒゲで外見を作り、
シリアスな新境地に挑む姿勢で臨んでもらえれば
けっこうおもしろくなるのではと思うのが松村邦洋あたりか。

というわけで、勝手にキャスティングを考えてみた。
イコは原作では20歳前後と思われるが無視した。
シノは他に思いつかなかった。

飛葉     瑛太
オヤブン   宇梶剛士
ヘボピー   松村邦洋
両国     猫ひろし
世界     オダギリジョー
八百     永井大
チャーシュー 長州小力
草波勝    中井貴一
ユキ     深田恭子
イコ     酒井若菜
シノ     芦田愛菜

映画「ワイルド7」オフィシャルサイト
音が出るので、会社でこそっと見ている方はご注意を。

無理なくタバコをやめる方法

大阪市内某所に「たばこや」という中華料理店がある。
中に入ったことはないが、看板には「中華」とあるので、
大衆向けの中華料理店のようだ。
その某所にはよく行くのだが、その「たばこや」に入ったことはない。
まさか「セブンスター定食」だの「ハイライト丼」などはないだろうが、
「うちはね、ヘビースモーカーのお客さんが多いの、
 だから禁煙席なんてないの、いやなら帰ってちょうだい」などと
言われたらかなわないなと思い、不安で中に入れないのだ。

私はタバコが嫌いだ。
とはいえもとから嫌いだったわけではなく、もともとは吸ってたのだ。
15歳から26歳まで、量は多くはないがほぼ毎日吸ってた。
最初は興味半分だったが、じきに好んで吸うようになった。
最初はハイライトで、マイルドセブン、キャビン85、と変遷し、
またハイライトに戻ってしばらく吸っていたが、
「ちょっとニコチンがきついようだし、軽いタバコにするか」と
キャスターに変えたら今度は吸う本数が増えてしまい、
またすぐにハイライトに戻した。

そのタバコをやめたのは26歳の時である。
大学ボクシング部で指導をする際、
時々スパーリングの相手もするのだが、体力の低下を感じ、
これはまずいとタバコをやめることにした。
しかし、「はい、やめました」といきなりやめられるものではない。
フェイドアウトするようにやめるのがいいだろう。
そこで考えたのが、いつも吸っているハイライトをやめて、
自分にとっては好みではない、
つまり「まずい」と感じるタバコに変えることで、
吸いたい気になれないようにして、本数を減らしていく戦略をとった。
まずはチェリーあたりから始め、1箱開ければ次の銘柄に変えた。
これはその味に慣れてしまって本数が増えないようにするためだ。
いくつかの銘柄を吸い継いだ後、最後は「ネオ・シーダー」という
煙を吸いこむのどの薬を吸い、1箱開けきらないうちに捨てて、
それ以降今に至るまでまったくタバコを吸っていない。
今ではタバコに嫌悪感を持つくらいだ。
カムバックすることは二度とないだろう。

この、まずいタバコに切り替えてフェイドアウトする方法を
ある方に話したところ、
「それを情報販売の商材として売りたいので、
 5000字くらいの文章にまとめてほしい」と注文を受け、
簡単に書けば200字くらいでまとめられる内容なのに、
タバコの害毒やら、周囲に与える影響やらなんやらを付け加えて
話をふくらませまくって、注文どおりの5000字に仕上げた。
もう10年以上前の話だ。
今はもう販売終了となっていると思うので、
この場で内容をばらしてしまうが、
もし昔、いくらで売られていたのか知らないが、
購入された方がいらしたら、この場でおわびしたい。
けどまあその方法で禁煙に成功したなら安いものだとも思う。

プロならプロの仕事をすべき

いつだったかの新聞記事で読んだのだが、
40年前に芥川賞を受賞された方が、
今は生活保護で暮らしているという。

なんでも、受賞の後に
「これからは書きたいものが書ける」と思ったそうだが、
出版社側の要望と、自分の「書きたいもの」のギャップが大きく、
その後40年間で5冊を刊行したのみであるという。

その「書きたいもの」を書いて出版社に持っていっても、
相手にされることなく刊行されないままだという。


この記事を読んで思ったことは、
この人は何か勘違いをしているのではないだろうか、ということである。
書きたいものを書くのは自由だ。
ただ、それが一般的に受け入れられるかどうかはまた別の話だ。
出版社としては、それを刊行することで利益が出るかどうかをまず考える。
本が売れなければ利益は出ない。
だから売れる本を作りたい。
あたりまえの話だ。

かといって、出しても買う人は限られているけれど、
それでも出さなければならない本もある。
おおざっぱにいえば専門書なんかがそうだね。
出版はそれこそ数百部とかそんな単位になることもあるだろうし、
それだけに1冊の販売単価は高くなる。
それでも必要とする方がいて、
その数百部はその人たちに売れるであろうと予測できれば、
利益は薄いだろうけど発刊はされるだろう。

そのような専門書をあまり利益にならないとはわかっていながら
出し続けている出版社もたくさんある。
給料を労働時間で割ると時給数百円になるような環境だったり、
社長は無給になる月も多かったり、
そんな出版社だって実際にある。
利益にはならなくても出すことの必要性を考えて、
義務感で発刊してるようなものだ。
そして、その発刊によってその分野が発展すること、
それが何物にも代えがたい喜びになるだろうね。
社会的使命を担う満足感といってもいいだろう。

しかし、この芥川賞作家の「書きたいもの」は、
一般的にどれだけの価値があるのか。
書いた本人は、書くことで満足するかもしれないけど、
それを読みたいと思う方はどれほどいるだろうか。
編集者はそれを感じ取って「これは売れない」と判断したのだろう。
書きたいものを書くことは自由だが、
それが広く受け入れられるかどうかはまた別の話だ。
あまり売れなくても、社会的に必要性があるならまた別だが、
結局は作家の自己満足に過ぎない内容だととられたのではないか。

記事を読むと、本を出さない出版社が悪いようなイメージになっているけど、
それは違うんじゃないかな。
この方本人がスポイルされたのではなく、作品が悪かった、それだけだ。
40年間で刊行された5作品は、まだ刊行するに値する内容だったのだろう。

書きたいものを自由に書けるのは、アマチュアのうちだけだと思う。
書いても金にはならないけどね。
趣味として書いて、自己満足する、それだけだろう。
賞を獲ったことでプロとしての道が開けたのなら、
プロ意識を持って、趣味ではなく仕事としての書く活動をすべきだろう。
注文を受けて、それに応じた内容の作品を書いて、お金をもらう。
それがプロだ。

今、プロになりたいと思って書き続けている人は星の数ほどいると思う。
また、自分の「書きたいもの」を書いて、
それが認められることを夢みながら、
同時に注文された内容のものを書き続けて生計をたてているプロも
同じように数多くいると思う。

何の制約も受けずに自由なものを書いて、
それがそのまま発刊されて、そして受け入れられて売れる、
そのレベルにあるのは村上春樹氏くらいではないか。
しかし、村上氏も、最初からそのレベルにあったわけではないはずだ。
出版社の新人賞に応募を続けて、
デビュー後は出版社の要望に合わせた作品を書いて、
少しずつ今の地位を確立していったものだと思う。
最初からいきなり「書きたいもの」を書いてたわけではないだろうし、
賞を獲ったからといって、いきなり自由に書いていたわけでもないだろう。
そこに大きな勘違いがあると思う。
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