さまよえるLOVEずっきゅん

大阪の広告制作&ライター事務所 ラッキー・スター。 コピーライター&ライターが気まぐれに綴るたわごと。

ある地方の広告賞・2

前回の続きである。

その賞は、入賞が決定した後、
その1時間後にすぐ表彰式が開催される。
投票受付締切後、すぐに集計して入賞者を決め、
すぐさま表彰式にうつるといったことである。
つまり、受賞者に連絡をとって、表彰式の日程を知らせて、
その日に来てもらって、といったスケジュールではない。
応募された方はその審査会場にいるか、
もしくは電話をすれば1時間もかからないうちに
会場に来られる場所にいるはずだということであろう。

つまりは、公募賞についても地元以外の者は
応募はできるが、もし万が一入賞しても表彰を受けることはできない。

他の広告賞は、入賞者発表後しばらく後に表彰式を行う。
すべてがすべてではないかもしれない。
この団体のような地方都市クリエイター団体はあるし、
それらの団体がどのような形式をとっているか把握していない。

しかし、TCCやOCCといった
コピーライターズクラブは、入賞作品の発表後、
数か月おいてからその授賞式を行っている。
その他の広告賞においても、
本人への通知後しばらく後に表彰式を行うことが慣例となっている。
そうしないと、表彰式に出られない方が多数出てくるだろう。

言うならばこの賞は、地元の方のみを対象にした
馴れ合いの賞、井の中の蛙賞と言ってもいいくらいではないのか。

ある地方の広告賞・1

ある広告賞の話である。
その賞は、ある地方のクリエイターの団体が主催するもので、
実際に使用された広告(グラフィックとか電波とか)の
部門賞を決めるものが主体となっているが、
テーマに沿って制作されたポスターを審査する公募部門の賞がある。

部門賞についてはその団体の会員のみ出品できる。
といっても誰でも会員になれるわけではなく、
入会条件はその地方や近隣地域で仕事をしているクリエイターであり、
出品作品もその地方で使われた広告に限られている。
そこはTCCやOCCとは違うところだ。

公募部門については特に参加の制限はなく、
プロのみでなく、学生も参加が可能であり、学生対象の賞まであるくらいだ。

で、私が納得できないのは、審査の方法である。
この賞の審査は、投票制によって得票の多い作品が賞を獲ることとなっているが、
その投票が誰でもできる形になっていることだ。
それも、WEB上で公開して全国から票を集めるとかではなく、
展示会場にいらした方に投票してもらうといったものだ。
つまり、団体の運営委員など審査員の投票もあるが、
一般の方も自由に投票できるのだ。
そしてその一般の方は、会場に足を運べる地元の方のみである。

ここまで書けば何をいわんやとしているか、
もうおわかりだと思うが、組織票も可能だということだ。
全国規模の大きな賞で一般投票を行った場合、
組織票を作ろうと思ってもよほどの票集めをしないかぎり
焼け石に水程度の効果にしかならないだろう。
しかし、地方都市で同じ方法の投票制審査をした場合、
組織票の効果は絶大なものになる。
家族と親戚に友人や知人にかたっぱしから声をかければ
10票や20票はすぐに固められるだろう。
その単位は全国規模では微々たるものでも、
地方都市ではかなり大きなものになる。

今年のこの賞の公募部門の第一位得票は40票だったという。
入賞された方は地元の方である。
純粋なフェアな投票での得票であると信じたい。
投票された方々も、「作品への投票」であって、
「その方への投票」でなかったものだと信じたい。
しかし、疑念を抱く方もいるだろう。
「40票でトップがとれるなら、自分はそれ以上の動員力が・・・」と
考える方も出てくるかもしれない。
そうなるともう賞としての価値や名誉などなくなるだろう。

私の応募した作品には14票が入っていたと聞いた。
その作品は、私ともう1人、東京のデザイナーの方との合作である。
簡単に作ったものではない。
やっつけ仕事ではなく、真剣に案を練り、何度かの修正などを入れて
仕上げた作品である。
そして14票の得票はすべて、純粋な作品への評価である。
私はその賞に応募したことは誰にも言っていないし、
言ったところでその地方都市まで票を入れに行ける方はいないからだ。

第一位となった作品も同様に何人かのクリエイターによって
磨き上げられるように作られた逸品であろうと想像する。
しかし、このような審査方法がとられているかぎり、
疑念を持たれ続けることになるだろう。
そして、賞そのものに対する評価や価値観も薄っぺらなものになってしまう。

(続 く)

実録・こんな忘年会はいやだ

昔、在職していた代理店で忘年会が行なわれた。
その会社には1年ほど在籍したのだが、とにかく何かと変な会社だった。
どう変なのかをひとことで言えば、
「忘年会をフランス料理店で開くような会社」である。
社長がそこに決めたと聞き、
「なんでまたそんなとこを・・・」と先輩社員にたずねると、
「あの人たち(社長を含めた一部の管理職社員たち)は
 神経質で潔癖症だから、みんなでひとつの料理をつつくのがいやなんだよ」
と返答され、なるほどなあと納得した。

そして忘年会の日、私とその先輩社員とその他2人の「バカグループ」は
白い布がかかった長いテーブルのいちばん隅っこに陣取った。
カクテルグラスに注がれたシャンパンでの乾杯の後、
静まり返った室内にナイフとフォークの音だけが響く。
時折ひそひそ声の会話が聞こえるが、食器の音のほうが大きいくらいだ。
先輩社員が小声で「なんかこれって、お通夜みたいやね」とささやき、
他の3人がげらげらと笑う。
とすぐさま、テーブルの最前端にいる管理職社員が
「そこ、うるさいぞ、何騒いどんねん」と怒声をあげた。
そしてそれからの約2時間、室内はひそひそ声と食器の音だけが響き、
社長が発案した「じゃんけんゲーム」の時だけ、わずかな盛り上がりをみせたが
ほぼ終始おごそかな雰囲気の中で忘年会は終わった。

静かな忘年会が終わった後、バカグループの4人とさらに加わった1人は
駅に向かって歩く群れからそっと離れ、近くの居酒屋に繰り出した。
そして、量の少ないお上品なフランス料理では充たされていなかった腹に
どてやきだの砂ずりだの油ギトギトの揚げ出し豆腐だのを流し込み、
生ビールを何杯も飲み、ろくでもない話やら、下ネタやらを
さながらお互いにぶつけ合うかのように話しまくり、
腹をかかえて笑い、とあらためて忘年会らしい忘年会を堪能したのであった。
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